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この本とは、昨年の埼玉県高校入試の国語を解いているときに出会いました。
入試問題を読んでいると、時たま面白そうだと感じる本に出会えるときがあるのですが、今回はまさしくそういった感じでした。
子供の頃は面白そうな話だなとは思ってもなかなか手に取ることはなかったのですが、、、(唯一、「博士の愛した数式」は読んだ記憶があります)
塾講師としての立場で読むと、本のチョイスに作問者のメッセージを捉えることができて、そういった楽しみもあります。
入試における、『ひっくり返す人類学ー生きづらさの「そもそも」を問う』の抜粋部分とは違ったのですが、印象的だったのは、学校教育の話。
著者がフィールドワークで観察した部族は、誰かに教えたり、教わったりということをせずに、勝手に見て学んでというのが文化としてあるのだそうです。
学校のように先生(教える側)が、生徒(教わる側)に何かを伝えるわけではなく、自分が知りたいと思ったことは見様見真似でやる。
ゆえに、能動的にみんな学んでいるとのこと。
その部族の子たちも学校には行くみたいですが、学校のような半強制的に学ばせるような環境は肌に合わず途中でドロップアウトしてしまうようです。
そりゃあ、そうなりますよね。
学んできた内容は別にしても、能動的に学んできた人間が、受動的に学ぶことを矯正されたら、嫌にはなります。
そう考えると、学校という仕組みそもそもが受け身な人間を作り出しているとも言えるわけです。
そして、その本を高校入試の題材としてピックアップした教育委員会の先生も、なかなかに挑戦的でメッセージがこもっているなと感じました(いい意味で)